税務調査の話

所得税の確定申告の時期が過ぎて、ポンポンポーンと税務調査がやって来た。
今年は税務調査の当たり年になるかもしれない。


 ブログでちょっと、みなさん気になる税務調査のお話でも。
自分が初めて税務調査の立会いをしたのは、もうかれこれ22年ぐらい前になるかなあ。
 自分が、会計事務所に勤務していた時で、入社して一年目ぐらいで、自分の担当のクライアントに突然に税務署が調査に入った。(強制調査ではなかったが、予告なしで。)
クライアントの社長から朝に電話があり、「今、税務署さんが来ているんだけど。」とのこと。そのとき所長先生は、海外出張で連絡が取れず、№2の先輩に如何したら良いか尋ねるも、特にアドバイスも無く「とりあえずお前が行ってくるしかないんじゃないの。」と言われ、超不安な気持ちでクライアント先へ向った。
 会社へ行く途中で、きっとクランアントさんは自分を頼りにしていると思うと、ますます不安になり、自分の母親に電話する。(母親は税理士で、その当時は既に30年以上税理士をしているベテラン。)
 母親いわく、「任意調査なのだから、きっぱりと断って、経理の人がいる時で会社がきちんと対応できるときに来てもらいなさい。」(その時、経理の人は休みだった。)基本的には、強制調査で無い限り、予告なしの調査は断ると言うこと。 よっしゃあー!!

 と、しかし、会社に着いてみると、既に税務職員は金庫を調べている様子。帳簿書類等は経理責任者がいないので何所にあるかわからないと言うことで、とりあえず現金のある場所とそこにあるものを全てチェックしていた。 既にあらかた調べちゃっていたみたいだった。
 結局、一時間ほどで、税務署さんは帰っていったが、自分の存在感はまったく見せられないほろ苦い税務調査デビューになってしまった。(調査官達は何かよい買い物をした顔つきで帰って行ったような記憶が。)